職住隣接物語

札幌で在宅ライフワークをしている人

仕事と生活する場所を分けるより大事なこと

大通公園

 

 

 

本来の札幌らしさが

 

観光客が少なくなると本当の札幌の姿が見えてきた。大通公園も例年の夏の賑わいはなく、イベント会場化した大通公園が本来の公園らしい姿に戻っている。

大通公園と言えば、今年は東京オリンピックのマラソン・競歩コースのススタートとゴール地点になるはずだった。

観光客の減少、特にアジア勢の観光客の減少は札幌の経済、北海道の経済にとっては痛手である。こうなると来年の東京オリンピックでの札幌マラソン&競歩は開催するしかなくなってきた。

マラソン周回コースの内側に自宅が位置する身にとっては、開催当日も準備期間もなにかと煩わしくなるので案じていた。

しかしながら観光収入で経済の回復を願わない手はない。煩わしいなどとは言ってはいけないのがアフターコロナの現状である。

 

在宅ワークの仕事場所

 

札幌はなにかにつけ人気都市の上位に入る。新型コロナ禍で外出自粛、在宅ワークとなっても、三密を回避する場所は札幌にはいくらでもある。

なのに敢えて人混みの中へ行く集団心理は、冬期間に外出自粛を余儀なくされるからだろう。夏なら車で10分の外出も冬は3倍かかる。

そんな環境だからこそ、自宅で過ごすのは慣れっこだ。と言いたいところだが、おおよそ冬は自宅の中でも暖かい場所に集まって過ごす北国ならではの習慣がある。

自宅に自分の部屋があるのは子供くらいで、大人が個室を持つことは一般家庭ではない。これは札幌だけではなく、全国どこでも同じだろう。

おそらくは在宅ワークになれば、空き部屋か、寝室に使っている部屋か、食事をするテーブルが仕事場所になっただろう。さらに子供のいない時間帯、できれば誰もいない時間帯を狙って仕事をしただろう。

 

 

 

仕事の場所と時間を増やす

 

インターネットの黎明期から、ネットが普及した折には遠距離でも仕事ができるようになるので、広大な北海道や活動が制限される冬季には仕事がしやすくなると言い続けてきた。

ところが相槌は打つ人は多くても、実際に仕事や生活に取り入れる人は少なかった。私もマンション暮らしの時には、自宅での仕事場はダイニングテーブルに有線LANのノートパソコンだった。

自宅で仕事をするときは家族がいないときが多く、家族が帰ってくると近くのマクドナルドに場を移していた。が、まだWifiがない時期だったので、そんなに長居はできなかった。

本を読むのも仕事の一部だったので、夜中に家族が寝てからよく本を読んでいたものだ。そんなときに欲しかったのが、今のWifiでつながるインターネットの環境と集中できる場所と時間だった。

それでも場所と時間の確保ができなく、家賃3万円のワンルームMSを半年だけ借りた。会社を辞めて独立するためには集中する時間を増やしたかったからだ。

 

仕事環境の条件は

 

自宅で仕事をしたり、ワンルームMSを借りてわかったことがある。それは自分にとっての仕事環境だ。

  1. 集中できる静かな場所
  2. 仕事以外の雑用を行わないこと
  3. 家族と過ごす時間帯と仕事の時間帯をわけること
  4. 仕事場は最小限の環境で、不足する場合は近くにタイムシェアできる場所があること(例えば、会議室、食事、瞑想、エクササイズ、入浴など)
  5. 近くに考えながら歩くことができる広い場所、公園があること

今のところ、札幌にはこの条件を満たす場所がいくつもある。現在自宅の一室を仕事場にしているのもこの条件が満たされているからだ。

 

 

 

 

 

仕事と生活する時間を分ければ場所はどこでもいい

 

コロナ前までは職住分離が一般的で、職住近接が増えつつあった。そしてコロナ禍で一気に職住一致という在宅ワークを余儀なくされた。いきなり職住一致を行ったのでは公私混同になりやすい。どちらも中途半端になった人も多いだろう。

職住一致の前に、場所は一致でも時間は分離という段階が必要だったのだ。職場に保育室を設けるのもこの段階の試みだろう。ただこれは職場に自宅を持ち込むという発想だ。

職住隣接は自宅に職場を持ち込む1つの方法だ。仕事はどこでもできるとは思わない。仕事には仕事の環境が必要である。最低限の仕事環境ならモバイルも可能だろう。

私は必要最小限の仕事環境を持つにはモバイルでは不可能だった。紆余曲折、きっかけはともかく現在の仕事環境に80点の満足度を得ている。残りの20点は伸びしろ、余白、遊びという部分かな。