職住隣接物語

札幌で在宅ライフワークをしている人

職住分離・職住近接・職住一致、そして職住隣接

 

職住隣接物語

photo : pinterest [home office]

 

働く場所と暮らす場所の関係には、「職住分離・職住近接・職住一致」という3つのパターンがある。どれが良いということではなく、仕事の内容や暮らしの状況によってどのパターンが適しているかということだろう。

 

 

職住分離と職住近接

かつては働く場所と暮らす場所が同じ「職住一致」で、工業化と企業化が進むにつれて「職住分離」へと進んだと説明されている。この場合の「場所」とは働く建物と暮らす建物が異なるだけでなく、建物間の距離が離れていることを意味する。

 

「職住近接」も基本的には働く場所と暮らす場所が異なるので「職住分離」と言える。働く場所と暮らす場所の間の移動距離と移動時間が長くなれば長くなるほど問題視されている。

 

「職住分離」「職住近接」のどちらも都市圏と地方圏ではイメージが異なるのではないだろうか。一般的に働く場所と暮らす場所への移動は労働時間ではないがおおよそ労災保険の対象にはなる。

 

また移動に要する交通費は通勤手当として支給されることが多い一方で、移動時間は個人の自由時間と解釈されている。法律と就業規則などをもとにした解釈なので、効率的かつ効果的に働くという観点からではない。

 

 

職住分離のメリット


雇用主からすれば賃金を払っている時間は仕事を遂行する義務があると考え、雇用者からすれば仕事を遂行している時間は賃金が受け取る権利があると考える。仕事に関わる時間は曖昧であり、雇用主と雇用者の双方の取り決めによるということだろう。

 

「職住近接」を含む広い意味での「職住分離」のメリットは、前述の義務と権利の境界線を明確にできることだ。またデメリットは義務と権利の狭間にある距離と時間の解釈の違いに起因することが多い。

 

「職住近接」には2つの方法があり、働いている場所の近くで暮らす方法ではプライベートと仕事との境目が曖昧になる。一方で暮らす場所の近くで働く方法はサテライトオフィスなどでは、維持管理費用が増えるという問題が生じる。

 

 

職住一致と職住隣接

 

前述の権利と義務の観点ではなく、効率と効果という観点から考えてはどうだろうか。「職住一致」から「職住分離」に進み、「職住近接」という働き方も増えつつあるが、もう一度「職住一致」という原点回帰はどうだろう。

 

「職住分離」が進んだころの住宅環境と現在の住宅環境は大きく異なっている。また、携帯電話・インターネット・通信販売・デリバリーなど仕事環境も変わってきた。

 

このような条件のもとで効率と効果を考えて「職住一致」と「職住分離」の中間に位置する「職住隣接」という考えに落ち着いた。住居の中に独立した仕事部屋を設けることで通勤なくし、独立した仕事環境を維持するワークスタイルである。

 

 

これ以上の「職住近接」はない、ワークスタイルであると同時にライフスタイルでもあるのだから。