毎年、歯の健康診断を受けに誕生月に歯医者へ行っていたのだが、今回は奥歯の詰め物がとれてしまい補修してもらうことにした。
年をとるのは目からではなく歯から
年を感じるのは目からという人が多いのではないだろうか。早い人では40代に老眼になる。最近ではスマホなど小さなディスプレイを凝視するのでなおさらだろう。
目が悪いとは視力が落ちることで、目が悪くなってもメガネ、コンタクトという補正道具があるし、最近ではレーシックという技術もある。
歯はそういうわけにはいかない。一度悪くなってしまうと悪い部分を取りのぞいて、新しく人工物で補修するしか方法がない。年をとると歯も歯ぐきも衰えてくるので、放っておいては危険である。
歯の治療をを怠ると歯だけでなく体のあちこちに支障が出てくる。噛む・飲み込む・呼吸する・話す・表情を作るという基本的な口腔内の動きが悪くなるだけではなく、歯周病になったり、顎が悪くなったり、姿勢にまで影響してくるそうだ。
歯が悪くなると年をとるのも早い
歯が悪くなると歯の噛み合わせが悪くなる。十分に噛めないので軟らかいものを好むようになる。軟らかいものに片寄ると味も片寄っていく。
味が片寄ると徐々に味覚が鈍感になってくる。歯が丈夫でもよく噛まない人は同じようなことが起こるようだ。味覚を衰えさせないためにはよく噛むことだ。
よく噛めないことで味わうこともなく喉へと流し込むようになる。これが長年続き、介護が必要になるころには嚥下(飲み込むこと)が上手にできなくなってくる。
歯が悪くなると食べることに支障をきたすだけでなく、滑舌が悪くなり話も億劫になってくる。年をとると目と耳の衰えが気になるが、口と歯の衰えにも注意したい。
むかしとは違い歯医者はかなり心地よい
それにしても最近の歯医者の設備は隔世の感がある。とにかくキレイでソフト感がある。服も白ではなく薄いブルーかピンクが多い。なにより痛くない。
目の前にはパソコンのディスプレイ、イスは柔らかく静かに倒れるリクライニング、治療器具の音も静かな機械音だ。BGMも心地がよい。
1年に1度は歯医者で歯の健康診断をしてもらうことをお勧めする。電話をかけて(メールやLINEもあり)歯のメンテをお願いします、とだけ言えばいい。
歯のチェック、歯垢の除去、歯ぐきの検査、そして必要に応じて治療をしてもらう。治療が嫌なら、今日はメンテだけでいいですとやんわりと断ればいい。
歯ブラシの使い方次第でメンテはできる
今回もメンテは上手に行っていると褒められた。褒められて悪い気はしない。歯医者の指導とは多少違っているが自分なりのメンテ方法がある。
歯医者では歯ブラシを使った歯の磨き方を指導してくれるが、私は電動歯ブラシと市販の安い歯ブラシの両方を使っている。
電動歯ブラシの使い方は機種によって違うのでマニュアルとみてもらうことにして、安い歯ブラシの使い方だけをご紹介する。
- 先が超極細になったやわらかめの歯ブラシを用意する
- 奥歯の隙間に歯ブラシの先を押し付けるようにして磨く動作はしない
- 歯ぐきをマッサージするように歯ブラシでこする
- 歯ぐきだけでなく舌も歯ブラシでマッサージする
以上である。歯ブラシを使うときはくれぐれも力を入れて磨かないようにした方がいい。お試しあれ。